高齢の母と共に、毎日を過ごしています。
自分自身、子どものころは、3世代家族で育った経験がありませんでした。
おじいちゃんおばあちゃんは、お正月やお盆に時々会う、というイメージでした。
それで、歳をとるとか高齢になるということを、実際の生活の中で体感することがあまりありませんでした。
どんなに立派な人でも、最期は、何も持たずに旅立っていくのですね。
また、どんなに尊敬でき、頼りにしていた人でも、だんだんこちらが逆に頼られてしまうという、逆転してしまうのだな、と感じました。
人間だけでなく、生命のあるものは、何でもいつか、はかなく死んでしまいます。
母は認知症です。
何かを私に学ばせてくれているにちがいない。
しかし、介護をしなくてはならない、というこの心の重さ。
私に、決して休みがないわけでもないです。
私が好きなように動ける時間もある。
それなのに、この心の重さはなんだろう。
母は、とてもやさしいし、明るい。
認知症になる前より、ずっと上品で穏やかです。
本来の性格がでているようです。
母から少し離れて過ごす時間にも、心が重いのはなぜだろう。
この心の重さがふっと軽くなったとき、母と過ごす時間の貴さが、実感できるように思います。
その時に、介護をしている人の応援ができるのだと思ってます。
おーい、私の心のおもりやーい。少し軽くなれー。