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この10年で、「頑張ってね!」という言葉は、励ましの言葉にはならないことが多いということがよく言われるようになりました。
ちょうど、アドラー心理学が多く取り上げられたことも関係しているのかもしれません。
震災後にも、よく言われたように思います。
「頑張ってね」ではなく、「頑張っているね!」と声をかける。
あるいは、「頑張ったね」とねぎらう。
なぜ、この「頑張ってね」は励ましのことばにならないことがあるのでしょうか。
1 今はまだ頑張りが足りないと言われているように感じさせてしまう。
2 もうすでに、努力してきているのに、これ以上何をしろというのだ!と感じさせてしまう。
ということだと思います。
「頑張ってね」と言われたくない感情の中には、言われた人の心が大きく関係しています。
自分の中の解決できていない内容に触れている場合です。
「私は、この書類を作成するのは苦手だし、好きじゃない。
そんな時に、『頑張ってね』って、やはり私ができていないから、もっとしっかりやれってことかな。」
このように、自分に自信がなく不安に思っているときや未完了で納得していないことに結び付けて考えてしまうからです。
それで、「頑張ってね」と言われたことに、落ち込むし、腹がたってくるというわけです。
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そんな時に、一歩前進して、コミュニケーションを進化させませんか。
本来「頑張ってね」の中には、本当の励ましと相手への愛が、込められていることも多いと思います。
それを察することのできない状態であることもまた多いのです。
「頑張ってね」という言葉に、違和感を感じてしまう自分がそこにいたら、軽やかに明るく、自分に問いかけてみてください。
『落ち込んだり傷ついたりしてしまうのはどうしてかな?』って。
そして、相手の一言に傷つくようでしたら、まずは自分の心を大事にしてあげてください。
そして、可能ならば、真摯に話ができるとしたら、相手に優しく尋ねてみてもいいかもしれません。
『今、ここのところを気を付けているのですが、どんなところに注意を払ったらいいでしょうか。』と。
真摯に問いかけるというのが大事です。
仕返しではなくて。
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もちろん、励ましとしてありがたく言葉をうけとったならば、それでよしです。
相手は、心からの励ましでいったのか、叱咤激励でもっとしっかりやれ!ということなのか、自分の気持ちにも気付いてくれると思います。
そうして、社交辞令や嫌味でなく、「お互いに相手の状態を知る」という本当のコミュニケーションを図ることができるのだと思います。