「感情的」ということばがあります。
感情をそのまま表している人、よく、ネガティブな感情を大きく主張するときにつかわれるのではないでしょうか。
「感情を出す」、ということを意識してプレーしたと、北京オリンピックの日本のカーリングチームが言っていました。
自己基盤について考える日々です。
やっと感情について自分でどのように考えていったらいいのかが、理解できてきました。
ずっと、人を憎む、悲しむ、怒り、嘆く…そんなネガティブな感情は持ちたくないし、持っていることが恥のように思って何十年も生きてきました。
また、そのような気持ちを持っているという子どもに対しても、少し「まだまだ未熟かもしれない」と思うことも、実際ありました。
私自身、ポジティブでいなきゃと思い、次第に、何が悲しいのかも分かりにくくなってきていたのかもしれません。
悲しいなと思うのは、リアルな世界ではない、ドラえもんの映画やテレビドラマでした。
そんな時に涙するので、私は、涙もろい優しい人なんだと思っていました。
本当にそうなのかと、その自分をクールに見つめている自分もいました。
私は、人より優しいのか優しくないのか、それはわかりません。
でも、感情的にリアルな場面では、自分の感情をコントロールしようとばかり思っていました。
感情は全て、OK。
どんな感情でも、私の感情はそれなんです。
そう思ってるんだね。
そう認める。
そして、表現の仕方はコントロールする必要があります。
ものすごく辛い時、大声で泣き叫びたいとき、誰の前ならいいのか。
どんな場所ならいいのか。
大きな声で自分の幸せを伝えたいとき。
誰だったら、どこだったら、いつだったらそれを伝えるのか。
感情のコントロール、これは表現の仕方をコントロールしましょう、ということだとわかってきました。
また、子育てでも、前に伊藤守さんの本でありました。
子どもがしてほしくない行動をするとき、「お父さんはとても、辛い」と2歳の子どもさんに伝えたそうです。
「お父さん、辛いの?」
子どもながらに辛いという言葉の意味がわかり、行動をやめたそうです。
感情を暴力のように覆いかぶせるのではなく、その時にあう言い方で伝える。
また、押し殺すのではなく、湾曲させるのでもなく、伝える。
この行動は悪いことだから、やめなさい!というのではなくて。
私の感情であるから、間違いも正しいもない。
私はこう感じる。そのままをまず自分で認める。
そして、伝える必要があるとき、その場の状況に合わせた仕方で伝える。
コーチングもそうですね。
フィードバック。
私は、こう思います。と伝える。
私が本当にこう感じたのだから、本当のこと。
だれも、それを否定することができないんです。
自分の感情に対しても、お花に水をあげるように、優しく認める。
そして、ひつように応じて伝える。
そのようにしていきたいと思います。